テクニカル最新情報/アップデート情報/リリースノート 1.2.4

1.2.4のバージョンアップ内容は次の通りです

機能拡張

大きな機能拡張は次の通りです。

  • マルチペイン対応(WikiPlus Proのみ)
  • パーマリンク(Permalink)、メタ情報追加機能
  • WikiPlus対応デザインファイル作成の簡略化
  • メールフォームなどのプラグイン追加
  • SSL対応(WikiPlus Proのみ)

その他の細かな機能拡張は次の通りです。

  • WikiPlus対応デザインファイル作成の簡略化
    • xml宣言、DocType、HTML要素の自動出力・非出力
    • WikiPlusライセンス表記の変更
    • プラグイン用デフォルトCSSの自動出力
    • プラグイン用デフォルトjavascriptの自動出力
    • headエリア用の変数を{[headersは存在しません]に集約
  • プラグインの追加
    • jopenurl
    • jsetval
    • jmailform
  • 一覧表示にURL情報を掲載するようにした。
  • Include総数を増やした(WikiPlus Proのみ)
  • 添付ファイルの削除、凍結のパスワード指定をわかりやすい表記に変更。
  • 添付ファイルの直接URLを、添付ファイルの表示ページに掲載するようにした。
  • プラグインのブロック化
    • jwysiwyg
    • jinline
  • コメントイン コメントアウト
  • 公開用SSL-URLの新設(PROプランのみ)
  • 仮URLの新設([dev:0000031]の1,2に対応)
  • ページ名変更時の表示変更

詳細機能説明

複数ペイン対応(WikiPlus Proのみ)

ページ中に複数のコンテンツ(ページ)を同時に表示することが可能となりました。これらのコンテンツはデザインファイルの所定の場所に埋め込み、ページ表示時に自動的に展開されます。

従来、MenuBarのみ、すべてのページ中で表示をすることが可能でしたが、マルチペイン機能を利用することで、好きなだけ好きな場所に表示することが可能となりました。

例)

{pane page="page名"}

この機能は非常に有用で強力な機能であり、WEBサイトオーナーに対して新たな体験を促すことが出来ます。

ペインは多数配置できることで、今までCMSが編集できなかった様々なページコンポーネントを編集することが出来るサイトが作成できます。

これらの説明については、http://www.wikiplus.jp/dev/をご参照ください。

WikiPlus対応デザインファイル作成の簡略化

作成したデザインをWikiPlusに容易に適応させるために、いくつかの処置を自動、あるいは簡単に行う方法を追加しました。

通常のスタティックページのサイトと同じようにHTML化を行い、最小限の手間でデザインに当てはめる方法を記載しています。

xml宣言、DocType、HTML要素の出力

HTMLデザインツール(Dreamweaver等)を作成すると、通常、ファイルの先頭へ自動的にxml宣言、DocType、HTML要素がヘッダとして追加されますが、WikiPlusではシステムが自動的に出力するため、これを除去する必要がありました。これを下記のように仕様変更することで、この除去作業が必要なくなりました。

  • デザインファイル側に各要素が合った場合、システムで出力しない。
  • 従来のデザインファイルのように各要素が削除されていた場合、システムで出力する。

上記の方法で互換性を維持しておりますが、今後はデザインファイルにてDTDを記述することが出来るようになったため、通常はヘッダはあえて加工する必要はなくなります。

<重要>

管理画面のDTD変更は、WikiPlusのプラグインの動作を決定するため必須です。管理画面のDTDと、デザインファイルのDTDが不適合の場合、ワーニング画面が出力されるため、ご確認のほどよろしくお願いします。

WikiPlusライセンス表記の変更

</html>の外に存在していたWikiPlusのライセンス表記が</html>の手前に入るようになりました。

プラグイン用デフォルトCSSの自動出力

いくつかのプラグインは特別なCSS設定を要求するため、WikiPlusのWEBデザイナーはすべてのプラグインのためにCSSを用意する必要がありました。利用しないCSSファイルまでデザイン構築時に用意するのは、作業上、非常に手間がかかり、かつ、プラグインは後日バージョンアップと共に追加されます。WikiPlusのデザイナーはすべてのプラグインを熟知しているわけではないので、サイトのデザイン側が対応しない限り、サイトオーナーにとっては未対応プラグインが存在する状態になっていました。

1.2.4では、デザインファイル中の<head>タグ内に{[stylesheetは存在しません](あるいは後述する{[headersは存在しません])という変数を追加することで、プラグインが必要とするCSSを、自動的に追加する仕様に変わりました。

{$stylesheet}
  • 出力結果(プラグイン毎に違います。以下は、jmailformの記述です。)
<style type="text/css">
<!-- jmailform -->
th.jmailform-style {  background-color: #dddddd;}
td.jmailform-style {  background-color: #028760;}
</style>

システムはCSSを{[stylesheetは存在しません]とかかれた場所にすべて展開して出力するため、デザインの都合でCSSを上書きしたい場合は、ブラウザからHTMLソースを閲覧し、必要なものだけ後ろに宣言してください。CSSは後に宣言されたものが優先されます。

プラグイン用デフォルトjavascriptの自動出力

ページ上で利用するプラグインが、<head>エリアにjavascriptを必要とする場合があるため、デザインファイル中に{[javascriptは存在しません](あるいは後述する{[headersは存在しません])とおくことで、そのjavascriptを自動的に出力するようになりました。

{[javascirptは存在しません]

  • 出力結果(sample)
<script type="text/javascript">
<!--  /* jmailform */
function hello() {  alert("helloworld");}
// -->
</script>

headエリア用の変数を{[headersは存在しません]に集約

1.2.4で追加された変数に加え、head領域にはいくつかの変数を記述する必要があります。これらを1つの変数を一度に宣言する変数{[headersは存在しません]が新設されました。

下記のすべての変数は、{[headersは存在しません]と記述するだけですべて出力されます。

  • {[metaは存在しません]_robots} (ロボット用フラグ)無効の場合のみ
<meta name="robots" content="NOINDEX,NOFOLLOW" />
  • {[javascriptは存在しません] javascirpt default指定、プラグイン用javascript
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript" />
  • {[headは存在しません]_tag} 各pluginがheadに出力する為のタグ例:[naviは存在しません]が出力するタグ等
<link rel="start" href="サーバ名/index.php?スタートページ名" title="スタートページ名" />
<link rel="next" href="サーバ名/index.php?次のページ" title="次のページ" />
<link rel="prev" href="サーバ名/index.php?前のページ"title="前のページ" />
  • {[stylesheetは存在しません] 各プラグイン毎に呼ばれるstylesheet例:jmailformが自動定義するCSS
<!-- jmailform -->
th.jmailform-style {  background-color: #dddddd;}
td.jmailform-style {  background-color: #028760;}
  • {[trackbackは存在しません] trackback.jsは無くなりました。

プラグインの追加

jopenurl

jopenurlは、別ウインドウでブラウザを開きハイパーリンクするプラグインです。

通常、WikiPlusのハイパーリンクは通常のページ遷移となるため、別ウインドウで開くことができません。

詳しい利用法は、こちらをご覧ください。

http://manual.wikiplus.jp/index.php?manual%2Fjopenurl

jsetval

ページ上で記載した値を、デザインファイルで利用することが出来ます。あらかじめデザインファイル内に任意のオブジェクト名を指定しておき、jsetvalプラグインを利用して編集エリアからhtmlファイルに対して値を渡します。

たとえばデザインファイルに

<meta name="keywords" content="{$jsetval.keyword}">

と記載し、Wikiページ中に

#jsetval(keyword,'wikiplus,pukiwiki,justplayer')

と記載することで、そのページの公開画面には、

<meta name="keywords" content="wikiplus,pukiwiki,justplayer">

というように記載することが出来ます。

同じサブデザインを使う限り、デザインファイル中、ページごと違う文字を入れ替えることが出来ませんでした。jsetvalを利用することでMETAタグや、イメージファイルの入れ替え等、様々な用途で利用することが出来ます。

詳しい利用法は、こちらをご覧ください。

http://manual.wikiplus.jp/index.php?manual%2Fjsetval

jmailform

簡単なメールフォームの作成をします。

画面遷移は、

  1. 入力画面(通常Wikiページとしてデザイン可能)
  2. 確認画面(既定のものであるためCSSでデザイン可能)
  3. 終了画面(通常Wikiページとしてデザイン可能)
    • 終了画面表示直前にメールを送信。

というシンプルなものです。

各仕様は次の通りです。

  • 送信先メールアドレス
    • WikiPlusの管理画面上の通知アドレス
  • 送信メール文面
    • 自動で用意されたもののみ
  • INPUT TYPE
    • 利用できるタイプは次の通りです。
      • TEXT型
      • CheckBox型
      • Radioボタン型
      • TextArea型
  • バリデーション
    • 利用できるバリデーションは次の通りです。
      • 必須チェック
  • その他
    • 送信完了時、エラーログに記載。

詳しい利用法は、こちらをご覧ください。

http://manual.wikiplus.jp/index.php?manual%2Fjmailform

※WikiPlus Proでのみ共有SSL名に対応したフォームを作成することが可能です。

プラグインのブロック化

いくつかの当社製プラグインが、ブロック関数型をサポートしました。

  • jwysiwyg
  • jinline

※インライン関数は、どこでも利用するのに対し、ブロック関数は行頭と表中にしかおくことしか出来ません。※インライン関数で利用する場合は、前の段落と空行をあけない限り、前の行の段落に入ってしまいますが、ブロック型では別の段落となります。※テーブル内には、どちらも置くことができます。

コメントイン コメントアウト

この機能はおまけ的なシンプルな機能です。

DreamweaverなどのHTMLエディタを利用する際、WikiPlusの変数が画面に表示されることで、デザインの邪魔になることがあります。

たとえば、headタグ内の{[headersは存在しません]変数は、

<head>
いろいろ
{$headers}
いろいろ
</head>

次のように配置します。このとき幾つかのHTMLエディタでは、{[headersは存在しません]がエディット画面に表示されることで、デザインが邪魔になってしまいます。そこで、

<head>
いろいろ
<!-- {$co} {$headers} ${ci} -->
いろいろ
</head>

と行うことで、{[headersは存在しません]はコメントアウトされ、編集中のデザインを崩しません。このソースは実際に展開されるときは、

<head>
いろいろ
<!-- --> 実際のheadersの中身 <!-- -->
いろいろ
</head>

となり、{[headersは存在しません]がコメントアウトされます。

変数と展開結果

  • {[ciは存在しません] → <!--
  • {[coは存在しません] → -->

browserdataのftp経由での編集。

従来、FCKエディタ上でアップロードされた画像は、閲覧は可能ですが、削除することができませんでした。1.2.4より、browserdataエリアがwikitempalte以下に移動し、閲覧することが可能になったため、ftp経由でユーザでサーバにアクセスし、自由にファイルを削除・追加することが可能です。

FTPディレクトリは下記になります。

/wikitemplate/browserdata/

SSL(WikiPlus Proのみ)

WikiPlus Pro のみ、SSL証明書がインストールされております。

公開用SSL-URLの新設(PROプランのみ)

Proプランのみ、公開SSL URLが作成されました。

  • 公開SSLURL
    • http://収容サーバ名/公開サーバ名/

このURLは、編集用URLと異なり公開することが可能です。

仮URLの新設([dev:0000031]の1,2に対応)

最終的なドメイン名ではなく、仮のURLが用意されました。

http://ユーザ名.収容サーバ名/

ページ名変更時の表示方法変更

ページ名を変更しようとすると、確認画面でページ名の他に、diffファイル・データファイルがencodeされている名前で、表示されていました。これらはサイトオーナーからすると、意味のない表示でしたので、これを消去しました。

バグフィックス

下記3点のバグフィックスが行われました

  • WYSIWYGエディタ(FCKEditor)
    • ページ名変更をしてもデータが一緒に移動されないバグを修正
    • ページを削除してもデータが削除されないバグを修正
  • jimage
    • altタグを指定しても設定されないバグを修正