2.2.0p11の新機能と修正内容
WIKIPLUS 2.2.0p11 では、下記の機能の追加と修正を行っています。
下記の機能は、WIKIPLUS 2.2.0p11に新規で実装された機能であり、ご契約のWIKIPLUS、あるいはWIKIPLUS OEMにおいて、全ての機能が使えるとは限らないことをご留意ください。ご利用のWIKIPLUSのエディッションをご確認ください。
エンタープライズ版WIKIPLUSとの統合
行政地方都市、大学、総合病院、上場企業などで利用されていた、エンタープライズ版WIKIPLUSとの機能統合を行いました。これらの大型組織では、編集者や承認者が複数存在し、各自の権限範囲によってワークフロー作成する必要があります。従来のエンタープライズ版WIKIPLUSは、エンタープライズ版ありがちな、難しめのインターフェースでしたが、WIKIPLUS Ver 2の簡便なインターフェースの上で、簡単にエンタープライズウェブサイトの運営ができるようになりました。
これらの機能は、エンタープライズ版WIKIPLUS、またはそのOEMでのみ、利用可能な機能です。
- 承認プロセス
- 承認申請、差し戻し、承認、公開のフロー。
- ワークフロー設計
- 編集権限、承認権限、公開権限などをページ、ペイン単位でコントロールすることができます。
- ロールベースアクセスコントロールとユーザー/グループ機能
- 多数のユーザを作ることができ、1つのユーザーは、様々なグループに属すことができます。
- グループベースでの権限付与ができるため、ユーザと権限が一体化せずにすみます。
- グループに、どのページツリー、どの権限ロールを与えるか、自由に設定ができます。
- 参照権限の分離
- IR情報等、社内においても秘匿であるコンテンツを、一定期間まで隠蔽することができます。
- 時限公開
- 特定の時間がきたらコンテンツの公開、更新を行ったり、閉鎖をすることができます。
ユーザインタフェイスの刷新
- アドバンストモードのインタフェイス刷新
- ユーザの追加、削除など(承認プロセスを含まないWIKIPLUSエディッションにおいても刷新)
- ページ毎のデザイン変更機能
- ページプロパティより、デザインを選べるようになりました。
WEBデベロッパー向け機能向上
WEBデザイナー向け機能の徹底的に見直しをしました。
WikiPlus Ver1系で重視されていたコンセプトである「WEBデザイナーが普段、使い慣れているツールで簡単にWIKIPLUSのデザインが作れること」、「WEBデザイナーと編集・運用者との権限管理の分離、共同作業の実現」を、WIKIPLUS 2をベースに取り込み、ウェブデザイナーにとっても管理、運用がしやすいシステムとなりました。
- デザインの簡単作成編集機能
- デザインファイルを「関連ファイルのパスが適合した状態で」サーバにアップロードできるため、FTP等でダウンロード、アップロードするだけで、デザインの変更ができます。
- 使い慣れたWEBデザインツールで簡単に作成、変更が可能です。
- 編集領域「ペイン」作成の簡便化
- 運用者に編集を委譲したい編集領域がある場合、デザインファイルの中に簡単な命令を追加するだけで、編集者担当者が簡単に編集開始をすることができます。
- Smartyによるデザインの記述。
- ウェブホスティング機能
- 通常のHTMLファイルをデザインエリアにFTP等でアップロードするだけで、普通のウェブサーバのように機能します。cssやjpgだけでなく、WIKIPLUSの管理下ではないhtmlなどの配置も可能です。
- より細かな編集バリデーションの設定
- 編集者によってデザインが破壊されないようにするため、様々なバリデーションをつけることができます。
オンプレミス版、OEM版リリース
オンプレミス版、OEM版向け機能の充実をしました。
システム管理者にとって、技術習得がなるべく少なくなるように、OS標準のパッケージシステムに準拠。様々なミドルウェアをパッケージャーの機能で自動的にインストールすることができます。
また、OEM向けにもサーバ管理が円滑にすむように、ウェブ・ホスティング・マネージャーを搭載しました。
- ウェブ・ホスティングマネージャー機能
- WIKIPLUSのインスタンスをウェブホスティングマネージャーから作成、管理が可能。
- yum/IPSレポジトリ
- 更新は、yum updateと、新規機能の設定ファイル(YAML)の編集だけですむようになりました。
- CentOS 6.5/Redhat Enterprise Linux 6 Update5以上に対応した、yumレポジトリを公開
- yumレポジトリへのアクセスには、SSLクライアント証明書が必要です。
- Solaris 11版のIPSレポジトリは追って公開予定
- インストールの簡便化
- YAMLファイルの編集量の激減。アップデート時のYAML編集が簡便化されました。
- DBのアップデートは自動化されるようになりました。
- OEM版におけるサイトテンプレートのインストールを簡便化
- yum/IPSレポジトリからテンプレート毎にインストールできるようになりました。
修正内容
- 高速化
- 様々な処理の高速化を行っています。平均レスポンス時間を2割ほど削減しました。
- 省リソース化
- FastCGIへの対応を行い、1台あたりの収容率を格段に上げました。
- 1台あたりの平均収容率が40倍程度、向上しました。特にデータセンター向けOEMにおいて、1台のサーバへのインスタンスの収容率が格段に向上しました。
- バグフィックス
- 様々なバグフィックスを行いました。
- 処理のリファクタリング
- 様々なリファクタリングを行い、新機能の追加を容易にできるようにしました。
- PHP 5.3への最適化と、PHP 5.2への対応の終了。