WIKIPLUSの設定
ここでは、WIKIPLUSが動作するための必須項目のみをご案内しています。その他の詳細設定については、カスタマイズマニュアルをご覧ください。
設定ファイルの書式について
WIKIPLUSの設定ファイルはYAML形式で記述します。YAMLはインデントにも意味があるフォーマットのため、編集時には書式に十分ご注意ください。
YAMLの詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
その他YAML記述の参考になるサイト例:
設定ファイルのパス
WIKIPLUSの設定ファイルは以下のパスに保存します。
/opt/JPC/wikiplus/conf
また、WIKIPLUSの動作に必要な設定ファイルは以下があります。
ファイル名 | 内容 |
---|---|
server-config.yml | WIKIPLUSのサーバが動作するために必要なパラメータを設定するためのファイルです。このファイルは、/opt/JPC/wikiplus/libexec/にある、os.ymlとserver-config.ymlを上書きします。編集は必須です。 影響範囲: サーバ全体 |
service-config.yml | WIKIPLUSの表記に関する設定や、サービスの設定をするためのファイルです。このファイルは、/opt/JPC/wikiplus/libexec/service-config.ymlを上書きします。編集は必須です。 影響範囲: インスタンス(VirtualHost)全体 |
default-config.yml | インスタンス(VirtualHost)動作のための初期値を設定するためのファイルです。このファイルは、インスタンスのデプロイごとに/var/www/[FQDN]/config/user-config.ymlとして複製されます。 default-config.ymlを変更しても、すでに作成されたuser-config.ymlは影響を受けません。また、user-config.ymlは、インスタンスごとの設定やプログラムにより変更されていくため、default-config.ymlの内容とは異なる場合があります。設置は必須ですが、編集は必須ではありません。 このファイルは、/opt/JPC/wikiplus/libexec/default-config.ymlを上書きします。 |
limit-config.yml | インスタンス(VirtualHost)の動作制限の初期値を設定するためのファイルです。このファイルは、インスタンスのデプロイごとに/var/www/[FQDN].ymlとして複製されます。 limit-config.ymlを変更しても、すでに作成された[FQDN].ymlは影響を受けません。インスタンス独自の制限を設定したい場合は、[FQDN].ymlを直接編集してください。設置は必須ですが、編集は必須ではありません。 このファイルは、/opt/JPC/wikiplus/libexec/limit-config.ymlを上書きします。 |
設定ファイルを準備する
設定ファイルはサンプルとして拡張子「dist」で保存されています。これを拡張子「yml」としてコピーし、編集します。
# cd /opt/JPC/wikiplus/conf # cp default-config.yml.dist default-config.yml # cp limit-config.yml.dist limit-config.yml # cp server-config.yml.dist server-config.yml # cp service-config.yml.dist service-config.yml
server-config.ymlの編集
- すべての「!!!!」エントリを変更します。
- サーバー固有の値は、環境に合わせ記述してください。
大項目 | 中項目 | 小項目 | 説明 |
---|---|---|---|
SERVER | OPENHTTP | IPADDR | 公開用URLが待ち受けるIPアドレスを入力します。 例)IPADDR: 192.0.2.1 |
SUFFIX | 公開用URL「http://[システムID].[ドメイン名]/」でアクセスするときのドメイン名を入力します。 例)SUFFIX: wp.example.jp | ||
OPENHTTPS | IPADDR | 公開用SSL URLが待ち受けるIPアドレスを入力します。 例)IPADDR: 192.0.2.1 | |
SUFFIX | 公開用SSL URL「http://[システムID].[ドメイン名]/」でアクセスするときのドメイン名を入力します。 例)SUFFIX: wp.example.jp | ||
CLOSEHTTPS | IPADDR | 編集用SSL URLが待ち受けるIPアドレスを入力します。 例)IPADDR: 192.0.2.1 | |
PORT | 編集用SSL URLが待ち受けるポート番号を入力します。省略した場合は、443番になります。 例)PORT: 443 | ||
SUFFIX | 編集用SSL URL「http://[編集用ドメイン]/[システムID]/」でアクセスするときの編集用ドメイン名を入力します。 例)SUFFIX: edit.wp.example.jp |
DBMS | PostgreSQLのホスト名、またはIPアドレスを入力します。 例)127.0.0.1 | |
---|---|---|
DBMSPORT | PostgreSQLが待ち受けるポート番号を入力します。 例)5432 | |
DBNAME | WIKIPLUSのデータベース名を入力します。 例)wikiplus | |
DBUSER | WIKIPLUSのデータベースにアクセスできるユーザー名を入力します。 例)wikiplus | |
DBPASSWD | DBUSERで入力したユーザーのパスワードを入力します。 例)wikiplus |
server-config.ymlの設定例
SERVER: OPENHTTP: IPADDR: 192.0.2.1 SUFFIX: wp.example.jp OPENHTTPS: IPADDR: 192.0.2.1 SUFFIX: wp.example.jp CLOSEHTTPS: IPADDR: 192.0.2.1 PORT: 443 SUFFIX: edit.wp.example.jp DBMS: 127.0.0.1 DBMSPORT: 5432 DBNAME: wikiplus DBUSER: wikiplus DBPASSWD: wikiplus
service-config.ymlの編集
- すべての「!!!!」エントリを変更します。
- サービスの動作モードや、表記に関する設定を行います。
SERVICE | BLAND | SERVICE_ADMIN_MAILADDRESS | サービス管理者のメールアドレスを入力します。 例)admin@example.jp |
---|---|---|---|
RESERVED | USERNAME | システムIDとして、エンドユーザーが指定できない文字列を配列で指定します。編集用ホスト名・WHM用ホスト名を入力しておく必要があります。 例)www、root、admin、edit、whmなど | |
FQDN | エンドユーザーがサイトプロパティのFQDNに指定できない文字列を配列で指定します。 例)www.example.jp、www.example.co.jpなど |
service-config.ymlの設定例
SERVICE: BRAND: SERVICE_ADMIN_MAILADDRESS: admin@example.jp MESSAGE: SITEPROP: MAIL: RESERVED: USERNAME: - www - root - admin - edit - whm FQDN: - www.example.jp - www.example.co.jp
引き続き「ミドルウェアの設定」にお進みください。